一般社団法人 日本建築美術工芸協会

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AACA賞
AACA賞2025 入選作品蔵春閣
AACA賞2025 入選作品
蔵春閣

大倉喜八郎が明治45年に東京向島に建てた蔵春閣は、賓客をもてなす為の迎賓館であり蒐集された古美術品の数々で建物が構成されていた。
隅田川に面した1階食堂や2階広縁からは桜や都鳥といった四季折々の景色を楽しむことができた。
本計画は、戦後船橋市に解体移築されていた蔵春閣を解体保管し、将来の文化財指定を視野に入れて建築基準法適用除外制度を用いて喜八郎生誕の地である新発田市にオリジナルに近い形で移築したものである。
移築先である東公園において、隅田川に代わる景色として諏訪神社の杜を選定することで部屋の向きを決め、地域の風景との一体化を目指した。
耐震補強やBIM、AR等の現代の技術により明治の技術を継承している。このプロジェクトは、関わった人々が継承されてきた100年を考えながら各々の拘りや想いにより実現したものが統合された結果、次の100年へと繋がる魅力ある空間を生み出したものである。

作 者:松尾 浩樹・大成建設一級建築士事務所・チーフアーキテクト
池間 典一・大成建設一級建築士事務所・設計担当部長
中谷 扶美子・大成建設一級建築士事務所・アーキテクト

所在地:新潟県新発田市諏訪町

主要用途:迎賓館の移築

敷地面積:2,116.94㎡ 建築面積:222.27㎡ 延床面積:296.87㎡

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外装はパネル化された竪連子格子で統一されており、そのほとんどが当初材である
写真撮影 岩﨑和雄
桃山御殿の御成りの間を模したとされる二階廣間。蜀江組折上格天井が際立っている
写真撮影 岩﨑和雄
大倉喜八郎が蒐集した古美術品で構成された書斎。当初部材を残すことに拘った耐震改修を実施
写真撮影 岩﨑和雄