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AACA賞2023 審査総評
近年のコロナ禍での制約の多い審査から立ち直り、今年はようやく審査員が集まってのパネル選考に始まり、人数を制限しない現地での審査、さらに応募者の皆さんにも直接来場していただいての完全対面での最終公開審査や意見交換会まで、ほぼ平年の水準に戻しての審査を行うことができました。応募者各位をはじめ、準備に当たられた関係者にこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。
今年は応募総数も増え、建築の規模、地域、内容などいずれも多岐にわたる作品が集まりました。その中から現地審査に進んだ12作品は、それぞれに甲乙のつけ難い独創性に溢れたもので、審査は必ずしも容易ではありませんでしたが、結果としてはAACA賞にふさわしい優れた受賞作品を選出することができたと思います。
そうした中で、多くの審査員が最優秀に推して今年のAACA賞に選出されたのは、スケールの大きい階段状の円形閲覧室を持つ《石川県立図書館》で、館内の随所に本と共に過ごす空間がしつらえられ、いつ行っても大勢の市民に親しまれている素晴らしい施設となりました。
過去にAACA賞に関連する受賞経験のない新人に贈られる芦原義信賞には、五角形をなす街区の中を通り抜けの空間が貫通する《Node Kanazawa》が選出され、カフェやギャラリーと複合した社屋が集落的な雰囲気を醸し、建築自体の工芸的な造形も含めて高い評価を得ました。
この両者に続く優秀賞として、それぞれに独創的な魅力に溢れた3つの作品が選ばれました。圧倒的なジャイアントスペースが特徴的な《八戸市美術館》はこれからの美術館のあり方を根本的に問い直す次世代の美術館で、市民協働による多彩なアート活動を支える創造型の施設です。それに対して週日と週末に別の客層をターゲットとした《お宿Onn 中津川》は、近隣の木材関連事業のハブとして地域を盛り上げることを目指した宿泊施設で、木質化された内部のデザインがとても優れています。また高級車などの輸入販売を行う企業本社の《CORNES HOUSE》は、隣接する芝公園の緑景観を活かし、 また周辺のさまざまな軸を引き込んだ独特の造形と本物志向の素材選択で、現代のオフィス空間としても非常にリッチで優れた空間を生み出しました。
美術工芸賞には京都の菓匠の営む極小のカフェである《末富 青久カフェスタンド》が選ばれ、既存建物の下屋部分に過ぎない小さな空間ながら、街に濃密な表情を与えていて秀逸でした。
特別賞《熱田神宮 剣の宝庫草薙館 くさなぎ広場》は、同じ作者が厚い信頼を得て長年に渡り神宮内の施設づくりに継続的に携わる施設であり、その万華鏡のような独特な空間の価値はもちろん、三方から鑑賞する刀身の展示ケースも秀逸なものでした。
また奨励賞に選ばれた《聖林寺観音堂》《清水建設北陸支店》はともに力作であり芸術的な評価も高く、おばあちゃんの生活を見守る《tobe》も独特の開放感を持つ建築でした。
今年も示唆に富んだ多くの作品を選出することができ、審査委員長として大変喜ばしく思います。
選考委員長 古谷 誠章
応募時公開資料
■ 応募要項(PDF)
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AACA賞 TOP
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今年は応募総数も増え、建築の規模、地域、内容などいずれも多岐にわたる作品が集まりました。その中から現地審査に進んだ12作品は、それぞれに甲乙のつけ難い独創性に溢れたもので、審査は必ずしも容易ではありませんでしたが、結果としてはAACA賞にふさわしい優れた受賞作品を選出することができたと思います。
そうした中で、多くの審査員が最優秀に推して今年のAACA賞に選出されたのは、スケールの大きい階段状の円形閲覧室を持つ《石川県立図書館》で、館内の随所に本と共に過ごす空間がしつらえられ、いつ行っても大勢の市民に親しまれている素晴らしい施設となりました。
過去にAACA賞に関連する受賞経験のない新人に贈られる芦原義信賞には、五角形をなす街区の中を通り抜けの空間が貫通する《Node Kanazawa》が選出され、カフェやギャラリーと複合した社屋が集落的な雰囲気を醸し、建築自体の工芸的な造形も含めて高い評価を得ました。
この両者に続く優秀賞として、それぞれに独創的な魅力に溢れた3つの作品が選ばれました。圧倒的なジャイアントスペースが特徴的な《八戸市美術館》はこれからの美術館のあり方を根本的に問い直す次世代の美術館で、市民協働による多彩なアート活動を支える創造型の施設です。それに対して週日と週末に別の客層をターゲットとした《お宿Onn 中津川》は、近隣の木材関連事業のハブとして地域を盛り上げることを目指した宿泊施設で、木質化された内部のデザインがとても優れています。また高級車などの輸入販売を行う企業本社の《CORNES HOUSE》は、隣接する芝公園の緑景観を活かし、 また周辺のさまざまな軸を引き込んだ独特の造形と本物志向の素材選択で、現代のオフィス空間としても非常にリッチで優れた空間を生み出しました。
美術工芸賞には京都の菓匠の営む極小のカフェである《末富 青久カフェスタンド》が選ばれ、既存建物の下屋部分に過ぎない小さな空間ながら、街に濃密な表情を与えていて秀逸でした。
特別賞《熱田神宮 剣の宝庫草薙館 くさなぎ広場》は、同じ作者が厚い信頼を得て長年に渡り神宮内の施設づくりに継続的に携わる施設であり、その万華鏡のような独特な空間の価値はもちろん、三方から鑑賞する刀身の展示ケースも秀逸なものでした。
また奨励賞に選ばれた《聖林寺観音堂》《清水建設北陸支店》はともに力作であり芸術的な評価も高く、おばあちゃんの生活を見守る《tobe》も独特の開放感を持つ建築でした。
今年も示唆に富んだ多くの作品を選出することができ、審査委員長として大変喜ばしく思います。