何有荘終わって
横山晴美
≪何有荘のお昼≫
時:二〇〇八年五月三十一日
於:何有荘のお好きな場所で

おむすび:美山の寺井さんのお米/竹皮に包んで
     ・塩むすび ふたつ
      塩:小笠原自然海塩
     ・ちりめん山椒むすび/やよい
おむすびのお伴:青竹にのせて
◆お昆布:『黒潮』永田屋昆布本店
      大阪市中央区天満橋京町/06-6941-4961
◆大根: 『辛味噌大根』相木商会
     http://www3.8peaks.jp/~aiki/index.html
◆梅干:完熟厳選本格仕込み・しそ漬梅無選別/和歌山
お茶:京番茶(煎り番茶)/一保堂



≪何有荘の酒席≫
於:本堂
酒:梅の宿 他
酒器:青竹/自家製

≪何有荘のお抹茶席≫
於:龍吟庵
主菓子:何有 /AACA製
干菓子:通ひ路/松屋藤兵衛
茶  :珠の白/丸久小山園詰

≪何有荘の中国茶席1≫
於:草堂
乾菓:仙臺まころん/ドライフルーツ・松の実、
   グリーンレーズン、枸杞の実
茶:碧螺春/緑茶/江蘇省

≪何有荘の出前中国茶席2≫
於:何有荘のお好きな場所で
茶:茘枝冷茶/東方美人/青茶/自家製・奈良
  梨木神社・染井の氷

≪裏話≫
俗世を離れ、携帯持込禁止とした「ひねもす何有荘での1日PROJECT」
結界をくぐり俗世を絶ち切って来られたお客様のために極楽ならではの趣向を凝らすべく、
なるべく自然のものを使い、やりすぎず、しかし出来合いのものでなく手をかけたものを…
という主催者の強い意向の下このプロジェクトは動き始めた。

おひるごはん/
仕出し文化の根付く京都で仕出しを頼むのはごく身近な事、
しかし主催者Y氏はそれをさえぎった。
「おにぎりでいこう!」あの何有荘の庭の好きずきな場所でおにぎりをほうばろう!!
まずは美味しいおにぎりの店を片っ端から探し始めた。
味、大きさ、形、ラッピングそして価格…散々試食したがどこにも
バランスよく満足のいく店に出会うことはなかった。
食中毒が心配されるこの季節、自分達で握るのはどうかとずいぶん悩んだ。
何か問題があってはこの会が台無しになる。。。
しかし、この会にふさわしい外注のお昼ごはんを見つけ出す事が出来ず、
おおいに悩んだ末、最高の注意を払った上で自家製おむすびを結ぶ決断に至る。
それからはお米、水、洗米、炊飯方法、具を入れるか入れないか、好みはどうだ?つけあわせ、
おむすびの大きさ、結ぶ人数、包みの素材、方法、タイムスケジュール、、、
旧同僚達がおむすび隊のボランティア参加をかって出てくれた。

何度試食と称しておむすびを結んだことか…
ご飯鍋が真空になりふたが開かなくて試食人が食べれずに終わったこともある。
つけ合せ、おむすびのお伴も試食や資料を取り寄せ
価格、味、サイズ・色、、、試行錯誤を重ねた。
そんな週末を何度か送り最終的には前夜、握る人の手の大きさから
おむすびのサイズを割り出した。
大きさは100g3個、当日もはかりで計りながらの作業。
お抹茶席のお菓子も前夜の準備、餡を加工しスタッフで絞り100個近い菓子を用意。
前々日、前日と青竹加工の作業をされてきたH氏。
前日は茶室のチェック、室礼、荷物の運び入れ
当日、現地入り8時、5つの炊飯器に米がセットされた。何有荘の1日の裏方が始まった。
消毒剤、アルコール、酢、手袋、マスク…完全防備でおむすびに取り掛かる。
時間との勝負、包みの竹皮は水に漬け拭き、おむすびのお伴を青竹に仕込む。
炊飯器3回転フル稼働、ごはんを計り、むすび、包む、、、、、
なんと慌ただしいキッチンだったことでしょう…
でもボランティアの皆さんのチームワークのおかげで
無事無事みなさんのお腹を満たすものができました。
結んだおむすび約300個。竹皮に80setのおむすびが用意された。
仕上げには手拭、竹箸、お昼MENUを仕込み、完成。
何有荘の方々が庭の緑をあしらいにとプレゼントして
くださいました。
ますます素敵なおひるごはんとなりました。
お茶/
みなさんがお昼をスタートされた頃からお茶室での準備も始まる。
湯を沸かしお茶、そしてお菓子の準備。

途中、おむすび足りない!?事件があり、茶席を出すつもりが再びおむすびをにぎったり整えたり…
全て竹皮に包んでしまう事にした。Yさんと私。。。

15時、やっと肩の荷をおろしキッチンから外に出る。

お茶室は薄暗いが庭の緑が茶室に反射、茶室が緑色に染まる。
窓からの庭の緑のなんと美しいこと。
主菓子はスタッフ手作りの茶巾しぼりとお干菓子は大徳寺納豆入り地味ながら滋味あふれるお菓子で
美しいお手前と美味しいお抹茶を堪能していただけたのではないでしょうか

中国茶席もいとはかなき繊細な茶葉・碧螺春を小さなグラスに入れ、京都の街を一望できる
草堂にて極楽を堪能していただきました。
草堂でのゆったり中国茶席と対照的に
外での出前(移動)茶席をする予定でしたが、
おむすび足りない事件等に巻き込まれ
出前茶席は移動することなく最後に少しだけ
外の芝生の上で野点を致しました。
初夏ですので氷を使ったライチと東方美人の冷茶としました。
心配された雨も深緑を潤す程度、散策の時間に雨はあがり
何有荘の庭は時折光も射しめったに見ることのないしっとりとした美しい緑であったことと思います。
すばらしい場所のおかげで何有荘での一日はとても和やかに事故なく無事に過ごせたこと
それもこれも 参加された皆様、何有荘の方々、そしてスタッフの心がけよきおかげと心より感謝いたします。
○.°好日居 。○/よこやまはるみ



BACK



Copyright(c)2004 aaca(Japan Association Of Artists Craftsman & Architects). All rights reserved.