協会は反応釜的器として
『かんさい』の本領発揮のイベントであった。質も高く、多様性があって、「こんな色もい
いなあ」と感じる。大変な時間と人力でここまで来たのだが途中問題もいろいろ生じて努力と不安が倍加したのだがそのハンディがあったとしても大成功といえよう。今回の器は環境そのものであり強い色をもった器である。中之島公会堂という時代のシンボル的空間が人々や芸術を活かすことを体験させられ、『生活』に質を与え、『人生に豊かさ』を臨場感で認識させた。
色のある人々の行動の結果として綾織的作品(イベント)ができたのではないだろうか。そしてこの2年間の活動は多様性の中にも一連といえる共通性も見ることができた。
産まれたての『かんさい』はまだ骨格が完成していない。今のところ才能ある職人的感で活動している。特に色の強い人々の活動である。それぞれの個性が結びつき、その塊がいくつも自由活動して、多様な会となり、それが個へとまた還元され、触発され新たな創造の糧となる。そのような多様な塊を包含する器(組織)にしてゆく必要がある。客観的、社会的視野で骨格を作ることが課題である。それが出来上がれば『質と量』をもった厚みのある会になるだろう。『協会』とは丁度今回の中之島公会堂のように『反応釜的器』でなければならない。多様な
材料(会員)と調味料(客、特別参加など)そしてそれに熱を加える調理家(会役員)でどう反応させ味を出すかである。『かんさい』もまたaacaという『反応釜』の中であり、旨味を逃がさないよう真剣に張り付くことだ。冷静な客観視で公(おおやけ)心を持って。
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発足2周年記念イベントを振り返って
昨年の11月30日、発足1周年を20名ほどの会員で祝ったaacaかんさいが、300人を越える盛大なイベントで2周年を迎えるとは、企画を担当した私自身も予想だにしなかった。
振り返れば、2周年は講演会を催そうとの構想から1年前に出発した。日本建築美術工芸協会(aaca)は建築と美術と工芸を包含する多様なものづくり集団である。講演者の候補を文化全般に視野を拡げる中で、私には日高敏隆先生の顔が浮かんだ。これより少し前にお話を聴く機会があり、強く記憶に残っていたからである。年が改まり、毎回プログラムなどのデザインを担当している恒例のコンサートで、ムソルグスキーの「展覧会の絵」に映像によるコラボレーションの誘いを受けたことに暗示を受け、講演会にコンサートを加えることを思いついた。さらに建築家と作庭家によるシンポジウムが厚みを増した。こうなればaacaの知名度アップの好機と考え、会場は大正ロマンの建築遺産である中之島公会堂とすすんでいった。出演者への折衝から各種印刷物・HP・会場サインのデザインと作成、マスコミへのアプローチ、果ては当日のタイムスケジュールの作成等など。振り返れば実に様々な活動をさせていただいた。しかし、このお膳立てだけでは今回の成功はなし得なかった。西村代表を中心に日を追うごとに会員の団結心が強まり、観客動員の大きな力となった。一般にはほとんど知られていないaaca。その中での客集めは、精力的に動いた会員のおかげであった。
大過なく記念イベント『文化の語りと室内楽の夕べ」を終えた今、願わくは、この結びつきを発展させ、もう一回り大きくできればと願う次第である。ほぼ一年にわたる準備には、多大な時間を消費し日常の仕事をなおざりにせざるを得なかったが、反面、深く携わった者にしか得られない貴重な経験と人脈を頂けたことは、私にとって何ものにもかえがたい幸いであった。
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楽しい夕べをアリガトウ
aaca関西二周年記念"文化の語りと室内音楽の夕べ"は中之島公会堂の上質な 雰囲気の中で始まりました。 最初に建築家3人造園家一人でのシンポジュウムは風土 景観 風景と大きく
捉えるより日常の空間 住宅のしつらえの豊かさの大切・・・等々人文的な話 題から始まりながら人間界と植物の文化の話に多少逸れ、次の講演者、日高氏
が猿の文化と云う格調高い話題から、猫の文化、蛙の文化、ミミズの文化、 微生物の文化とさらに話題は尽きず深まり、皆サマのアタマが混乱した頃、室
内音楽、美しいバイオリンの演奏で修正し、月夜の中之島の風の中に掃き出さ れた。 一つのジャンルに拘らない本来のaacaらしい楽しい夕べをアリガトウ!!
そして。人間界を越えて文化を語る 事始めに 賛辞を 送ります。
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多様性と美
「どんな生き物にも文化がある」という動物行動学者の日高先生のお話しを記念講 演で伺い、帰京して新聞を開いたら小学生の詩に出会いました。野原に住む動物や植
物、風などの友達になったつもりでつくった、第3回みんなの「のはらうた」大賞の ひとつです。
『にょろにょろ』(小学校1年生)
「みんなは ぼくのこと にょろにょろしてきもち
わるいっていうんだ
でも ぼくは にょろにょろしてきもちいいんだ」
なるほど、子どもたちは多様な文化をちゃんと知っている。
記念行事の次の日は、会員のお一人が取組んでおられる京都の庭(元個人、現在企 業所有)で半日を過ごしました。そこで何より再認識したのは、日本庭園には多種多
様な要素が入っているということ。植物だけでも何種類あったでしょうか。それが水、 岩、土、建物などの造形物と調和して、どこで切り取っても絵になっている。日の傾
きによって変化する景色、そこで仕事をする植木屋さんたちの佇まい…すべてが美し いし飽きることのない贅沢な時間が流れていきました。
今回のaacaかんさいの行事は、内容をはじめとして多様な要素が含まれていました。 進行とともに天井のステンドグラスの色が、柱のレリーフの陰影が増していくのも楽
しいものでした。聴衆も男性、女性、若い方から年配の方、一般の方々も多いようで した。
言うまでもなく、都市は多種多様な要素から成り立っています。多種多様をどのよ うにして美につなげていくか。そこには大変なエネルギーと技術が必要です。しかし、
そこに情熱を傾けるのがaacaかな、そう感じさせてくれたaacaかんさいの行事でした。
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