第6回芦原義信賞奨励賞---AGCモノづくり研修センター


撮影:小川泰祐

■審査講評
「AGCモノづくり研修センター」は、高度な技術を蓄積した熟練工の高齢化と団塊世代の大量退職による技術伝承の危機という、日本全国いたるところのモノづくりの現場で起きている社会的問題に直面したメーカー(旭硝子)によって自社工場の一角に計画された研修施設である。
ガラスメーカーのアイデンティーの象徴を「光のスペクトラム」として捉え、外部から内部までの一貫したデザインで思い切りよく展開しきっている点が大変すがすがしく魅力的であった。設計者にとっては頭を抱える、短工期、ローコストという設計与条件が、この建築のデザインにとってはプラスに働いたと感じられた。
また、工場からの廃材(円形のガラスカレット)を、サインや光庭の仕上げにさりげなく使用している点や、ガラス窯から取り出された耐火レンガを再生しオブジェとして蘇らせていることも、この施設の性格を的確に表現し、魅力を増す要因となっている。
宮 崎   浩





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