第17回AACA賞奨励賞---TORANOMON TOWERS


■審査講評
TORANOMON TOWERSは、首都機能の拠点である永田町や霞ヶ関に隣接した六本木虎ノ門大街区整備地区のほぼ中央の丘に建つ、オフィスと住宅の複合高層建築開発プロジェクトである。
今回のAACA賞の審査では、この簡潔で端正なフォルムを持つ建築に備わった質の高い技術とデザインが評価されたのはもちろんであるが、それ以上にこの高層ビルの足元に拡がるオープンスペースの環境づくりに審査の話題が集中した。特に、緩やかに地上と結ばれた一層低いレベルに計画された彫刻広場は秀逸であり、KAJIMA彫刻コンクールで大賞を受賞した小笠原伸行氏の作品と相まってミニマムで美しい環境を形成している。そして、この彫刻広場と共に、古くから大切にされてきた既存林を残した「四季の森」を含めたグランドデザインは、今までの高層ビルの足元に、我々がかつて体験したことのない清閑な空間を見事に実現させた。
このような都市空間を生み出す源となった「KAJIMA彫刻コンクール」の取り組みにもあらためて敬意を表したいと思う。
宮 崎   浩





Copyright(c)2004 aaca(Japan Association Of Artists Craftsman & Architects). All rights reserved.