第17回AACA賞・第6回芦原義信賞--作品と講評


第17回AACA賞・第6回芦原義信賞 審査講評
審査委員長   澄 川 喜 一
審査副委員長  岡 本   賢
審査委員    加 藤 貞 雄
〃     村 井   修
〃     小 倉 善 明
〃     上 山 良 子
〃     近 田 玲 子
ゲスト選考委員  宮 崎   浩
〃     藤 江 和 子

審査総評 審査委員長 澄 川 喜 一
2007年度第17回AACA賞 芦原義信賞は、応募作品が各々29作品、15作品、計44作品、その内両賞にダブって応募されたのが4作品であった。応募点数は年々増加して、その内容も大変レベルの高いものが揃って、この賞の評価が高まってきている事が感じられた。第1次審査で現地審査対象作品としてAACA賞が9作品、芦原義信賞が4作品となった。その内1作品のみは両賞にダブって応募されたものである。計13作品の内、実際に8作品を審査員が分担して現地審査し、他5作品は各審査員が適宜現地を訪れるという審査方法を実施した。個人住宅から大都市再開発プロジェクトまで大変幅広く、しかも各々がきめ細かく、デザイン密度が高く、しかも技術レベルの高い作品が多く、審査は難行した。結果建築美術工芸協会という他の建築分野の賞とは異なる独自の評価軸を基本として、選考委員の意見が集約された。AACA賞本賞に「佐川美術館 樂吉左衞門館」を、その作品と最終審査まで競った「日本盲導犬総合センター」を優秀賞に、特別賞に「三井本館の保存・活用と日本橋三井タワーの開発」を、そして「セルリアンタワー東急ホテル庭園・閑坐庭」と「TORANOMON TOWERS」を奨励賞に決定した。本賞の作品は樂吉佐衞門氏の陶芸作品を中心に、その作品の世界を建築空間として呼応させた静謐で密度の高い空間構成が、建築と美術の統合を新しい形で実現させたものとして高く評価された。優秀賞となった「日本盲導犬総合センター」は各々の機能を分節し、独立させながら連続させる手法の中で、富士山麓の豊かな環境と一体となった建築空間が審査員を魅了した。芦原義信賞は本賞に「横河電機株式会社金沢事務所」を、奨励賞に「AGCモノづくり研修センター」、「アルテミス宇都宮クリニック」、「東京松屋UNITY」の3作品が決定した。本賞は水面に浮かぶガラス建築の美しさが、建築とランドスケープが一体となった表現として高く評価された。多くの建築が芸術として高い価値に高められる様な作品創造に努力されている方々に敬意を捧げ、今後の活躍を期待したい。そして多数応募された方々に感謝を申し上げ、今後とも協会の発展にご尽力をお願いしたい。

※各作品の講評は、作品名をクリックしてください。
第17回AACA賞
 佐川美術館 樂吉左衞門館
 樂吉左衞門館
 株式会社竹中工務店 設計部 内海慎介

第17回AACA賞優秀賞
 日本盲導犬総合センター
 千葉 学


第17回AACA賞特別賞
 三井本館の保存・活用と日本橋三井タワーの開発
 三井不動産株式会社 代表取締役社長 岩沙弘道
 株式会社日本設計  代表取締役社長 六鹿正治


第17回AACA賞奨励賞
 TORANOMON TOWERS
 鹿島建設株式会社 北 典夫


第17回AACA賞奨励賞
 セルリアンタワー東急ホテル庭園「閑坐庭」
 枡野俊明
第6回芦原義信賞
 横河電機株式会社 金沢事業所
 大成建設株式会社 設計本部 関 政晴


第6回芦原義信賞奨励賞
 AGCモノづくり研修センター
 株式会社竹中工務店 設計部 山口広嗣+宮下信顕

第6回芦原義信賞奨励賞
 アルテミス宇都宮クリニック
 株式会社竹中工務店 設計部 木利彰、和田安史



第6回芦原義信賞奨励賞
 東京松屋UNITY
 河野有悟

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