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AACA賞2018
美術工芸賞
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越後妻有文化ホール・十日町中央公民館(光織り)
AACA賞2018 美術工芸賞
越後妻有文化ホール・十日町中央公民館(光織り)
作 者:高橋匡太
所在地:新潟県十日町市本町一丁目上508-2
写真撮影 木田英治
写真撮影 木田英治
選評
日本建築美術工芸協会 設立30周年記念美術工芸賞は、建築家・美術家・工芸家・デザイナー達が連携協力し、芸術性豊かな環境と景観の創造を目指した設立30周年を記念して、今年初めて設けられた賞である。
受賞作・光り織は、新潟県十日町市の中心市街地の活性化を目指して作られた、ホールと公民館の複合施設の入口回廊(雁木ギャラリー)の軒先のアート照明として作られた。
大地の芸術祭の施設として、建築家、アートコーディネーター、照明設計者、電気設計者の協力のもとに、100mを超える入り口回廊(雁木ギャラリー)を光で彩る。
作者は、越後縮(えちごちぢみ)の見本裂から光り織の着想を得たと聞く。
越後縮は麻織物の一種で、緯糸(よこいと)に強い撚(よ)りをかけて織り上げ、独特の縮シボ(シワ)をつけた夏衣用の織物で、1781-1789年には年間20万反もの生産があり、十日町には縮市場が開設され賑わった。1888年(明治20年)頃に京都・西陣から華やかなちぢみ織の見本裂(みほんぎれ)がもたらされ、十日町の織物は麻から絹へ、昭和30年代には先染めから後染織物へと変わっていった。そして現代、着物人口の減少と共に十日町の宝である織物文化は縮小に向かっていく。230余年にわたり、日本一の豪雪地の厳しい冬を織物とともに過ごして来た十日町の人々にとって、織物は長く生活の一部であったに違いない。
光り織には1回15分の演出点灯パターンが12ヶ月分ある。春には桜の花びらが舞い踊る優しい表情に、夏には青葉が涼しさを呼ぶ。秋には周囲の景観と呼応する鮮やかな紅葉を描き、冬には暖かな光が積もった雪の上に広がる。夕刻になると軒下に発した光り織の輝きは、建物入り口、回廊、列柱、雁木ギャラリー、駐車場にまで広がり、建物の表情を一変させる。
光り織は、単独のアートとしての存在を超え文化拠点としての建物の存在意義を際立たせる役割を果たしたに止まらず、十日町の持つ豊かな地方文化を斬新な表現で現代に蘇らせ、未来へと継承する手がかりを作った。設立30周年記念美術工芸賞にふさわしい作品である。
選考委員 近田玲子
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受賞作・光り織は、新潟県十日町市の中心市街地の活性化を目指して作られた、ホールと公民館の複合施設の入口回廊(雁木ギャラリー)の軒先のアート照明として作られた。
大地の芸術祭の施設として、建築家、アートコーディネーター、照明設計者、電気設計者の協力のもとに、100mを超える入り口回廊(雁木ギャラリー)を光で彩る。
作者は、越後縮(えちごちぢみ)の見本裂から光り織の着想を得たと聞く。
越後縮は麻織物の一種で、緯糸(よこいと)に強い撚(よ)りをかけて織り上げ、独特の縮シボ(シワ)をつけた夏衣用の織物で、1781-1789年には年間20万反もの生産があり、十日町には縮市場が開設され賑わった。1888年(明治20年)頃に京都・西陣から華やかなちぢみ織の見本裂(みほんぎれ)がもたらされ、十日町の織物は麻から絹へ、昭和30年代には先染めから後染織物へと変わっていった。そして現代、着物人口の減少と共に十日町の宝である織物文化は縮小に向かっていく。230余年にわたり、日本一の豪雪地の厳しい冬を織物とともに過ごして来た十日町の人々にとって、織物は長く生活の一部であったに違いない。
光り織には1回15分の演出点灯パターンが12ヶ月分ある。春には桜の花びらが舞い踊る優しい表情に、夏には青葉が涼しさを呼ぶ。秋には周囲の景観と呼応する鮮やかな紅葉を描き、冬には暖かな光が積もった雪の上に広がる。夕刻になると軒下に発した光り織の輝きは、建物入り口、回廊、列柱、雁木ギャラリー、駐車場にまで広がり、建物の表情を一変させる。
光り織は、単独のアートとしての存在を超え文化拠点としての建物の存在意義を際立たせる役割を果たしたに止まらず、十日町の持つ豊かな地方文化を斬新な表現で現代に蘇らせ、未来へと継承する手がかりを作った。設立30周年記念美術工芸賞にふさわしい作品である。