| 美和ロック探訪の見学者一言感想 |
| ■中島昌信 AACA情報文化委員会「企業探訪」に同行して 五十数年前にタイムスリツプした楽しい企画でした。 私が三菱地所に入社(1951年)当時の丸ビルをはじめ、丸の内の貸室の鍵はエール社製で統一されており、街区全体のマスターキーが社長室の金庫の中に収められておりました。 設計図面の中に建具表があり、之は平面図に書かれた部屋の建具の形状・材料はじめ鍵・蝶番等の付属金物等をすべて記載するので、その部屋の性能・用途を理解してないと出来ず、見積の大切な図面です。特に鍵の指定を間違えるのを避けるためメーカーと相談したものです。 握りの形を決めるのにも、エール・コルビン・シュラーゲ等メーカーが機能とデザインの違いがあり迷いました。レバーハンドルは着物の袖かかるとのことで採用して貰えませんでした。 シリンダー錠に興味があつた様だが、私の米軍の特務機関の友人がシリンダーを開ける練習をしていたので教わり、競争したがとても敵いませんでしたが、後で分かりましたが、朝鮮戦争で部隊が突入する前に重要書類を入手する役目の様でした。鍵の歴史は興味深いと思います。是非皆様も御覧下さい。 ■坂上直哉 私のオンボロアトリエに入る時カールツアイスのレバーハンドルが30年前と変わらぬ手触りと確かな音で迎えてくれる。木曾山中の黒蛇迄小屋も堀金物さんの錠前を使わせて頂いた。 錠前に対する感覚!! 美和ロックさんに伺い 今、鍵の世界がカメラに。 例えればライカからデジカメに転換された事を思い知らされました。 識別能力・・カード テンキー 指紋 静脈 声紋等々・・によりデジ識別され自動ドアが開く、しかしそこに不必要な把手がデザインされている。そこに人の不思議な感性が在る、神社の鳥居をくぐるように別な意味性を持つ空間に入る時、心の内で儀式が行われる。 美和ロックさんの説明を伺かがっていると人の感覚をデジタルな世界に呼び込み、楽しまされている自分に気づく!! ヨーロッパ アメリカ イスラム アジア、それぞれの文化の中に錠前の”かたち”がある。セキュリティー第一の錠前でさえ遊んでしまう江戸文化を通過してきた私達の文化こそ世界の錠前文化の先頭を走る気がしてきました。 ■露口典子 鍵のお話しの中で一番鮮明に印象に残ったのが、日本人の戸締まりの原点がしめ縄にあることだった。一本の縄で結界を作ることが出来る民族だからこそ、世界一治安の良い国を築いてこられたのだろう。 今はセキュリティを自らが守らなければならない時代状況になってきているのは否めないが、セキュリティ確保には、外敵を防ぐ要素と緊急時の開放という両極端の要素が含まれている。2つの要素を共存させる難しさは大変なものだろう。 美和ロックの皆さんの知恵と技術に期待すると同時に、一本の縄に寄せる信頼性(地域)も取り戻したいものだ。 ■高城和文 マンション住まいの私にとっては、鍵一本で居住スペースと外界を隔て安全を担保していることになる。毎日朝晩2回、習慣的にその恩恵に預かっているのだが、鍵には文明の発達とその土地の風習、文化が色濃く反映されていること、安全性という機能を実現するため、知恵とさまざまなメカニカル技術の集積であることに触れ、「へえ〜」「へえ〜」の連発だった。かつて「水と安全はただ」とされた日本文化が崩壊して久しいが、マンション住人の多くは、標準装備されたMIWAロックさんの鍵に安全を託して、ただ?乗りしているのかもしれない。そんな我が家も最近、ダブルロックになった。 ■鮫島貴子 普段何気なく使っている鍵。今回の取材を通して鍵の歴史も知ることが出来た。 〜鍵は権威の象徴であった。また家長の権限を委ねるということから、結婚時に鍵を渡した。エンゲージリングは後に変化したもの。等〜昔の鍵のデザインや技巧も大変興味深かった。美和ロックさんが出版している本もとても面白かったので、是非読んで頂きたいです。 ■田上秀司 ちょっとご自分のキーケースやキーホルダーを見てください。きっと、MとWを上下に組み合わせたロゴマークがついた鍵を、何本か見つけることができるんじゃないでしょうか。それほど美和ロックは、私たちの生活に浸透している会社です。 本来、理想的なのは鍵を必要としない社会でしょう。でも、現実はそんなに甘くない。だったら、少しでも信頼度が高くて、使い勝手が良く、しかも毎日手にするものだから愛着の持てるものがいい。美和ロックさんはそうした視点から、一つ一つの鍵を大切に作っている。そういう様子がよく分かった訪問でした。 |
