文化シヤッター探訪の足跡------(平成18年7月6日訪問)
プロローグ
大正から昭和時代に輸入されたものや新製品には、"文化包丁、文化住宅"などのようによく文化を冠する製品名が登場する。文化○○には、ハイカルチャー(ハイカラ)、舶来物、先端技術等々をイメージさせるものとして重用されたらしい。
欧米を起源とする"シャッター"の国産化を創業の原点した日本文化鉄扉(現文化シヤッターさん)の社名の由来もそのあたりにあると聞いた。そこには、新たな市場価値の創造と時代の空気を捉えんとする創業当時の意欲が感じられる。
また、創業以来すでに4回を数えるCIの断行など、まさに市民文化とともに変化し、進歩しようという意欲に満ちている。

本社ビル
文化シヤッターさんの本社ビル(1955年創業、2004年に文京区西片に社屋を移転)のファサードの佇まいはとても上質で、タテヨコのダイナミックなストライブの構成が社業のイメージをさわやかに表現している。
文京区の白山通りに面し東に江戸時代からの山の手の町並みと東大の森、西に伝通院、南に後楽園 北に小石川植物園 浅からぬ伝統の地にこのビルは在る。
このシャッターを思わせるファサードは、モダンを装いつつこの街の文化を程よく継承しているように見える。

多目的ホール
まず案内されたのは、2階の多目的ホール。東京国際フォーラムのホールCにも設置された「残響可変装置」(文化シヤッター開発)を自社ビルのホールにも採用した。音響効果を体験できなかったのが残念だったが、残響音を操作できるということは、同じ空間で様々な演目が可能になるので、今後、限られたスペースを有効利用できるという意味でもこうした設備がどんどん増えるべきだと思う。
このホールのもう一つの特徴として、観客席が全て奥に収納でき、ワンフロア-としても利用が可能であることがあげられる。目的に合わせて、空間を操作できる。限られた施設を有効に使う工夫があちこちに見受けられた。また、文京区民も利用できるなど、外に開かれた多目的ホールである。

先人の碑
50周年を期に建立された「先人の碑」(6階)は、東面の緑豊かな風景を借景として配され、ビルの西面には活況を感じる風景を借景として社員が自由に利用できるクリエイティブな空間を設けている。
変化と共に忘れ去られるであろう、社業とそれを取り巻く人々、その歴史に敬意を評しつつ、尚一層の成長を誓い合うという意志が込められているようだ。


リラクゼーションスペース
働いている人がいて初めて企業は活動できる。だから社員は大切にしたい。
そんな考え方を具体的に示しているリラクゼーションスペースには、スタイリッシュなマッサージチェアも…。座ればもう、ご満悦~。

お茶室
入り口には敷石もあって、本格的なお茶室。
残念なのは、まだ一度もお茶を点てておられないということ、、。外国のお客様はここでの歓談にとても感激されるらしい。
是非、次回はお抹茶も。


ショールーム
意外に狭かったのはショールーム。商売上は大切なスペースのはずなのに、多目的ホール、お茶室など、文化的空間の方が、社業の製品展示より優先しているようにも見える。その姿勢に感激しつつも、シートで虫やほこり、外気を遮る工場、魚市場用の高速シャッターなどおもしろい商品も多々あったので、社屋内でもう少し多くの商品を拝見したかった。
■周るシャッター
ガレージのシャッターには拘る人が多いらしい。よりシンプルでスタイリッシュ且つ機能的なシャッターが求められている。
明かり取りのあるこのシャッター(オーバースライディングドア「フラットピット」)は、木目調など柄が選べる。
シャッターの収納は、天井にある。
■通気を考えた雨戸シャッター
スリットの開きを調節できるので、プライバシーも守られ、尚且つ換気もできる優れものである。ドミノのように閉まっていく姿が興味深い。

 
■訪問後の動向
 ・アルティメットチーム世界選手権で優勝(2006.12.01掲載)

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