会員の皆様へ
2020年4月27日
一般社団法人日本建築美術工芸協会
会長 岡本 賢
未曾有の事態が発生して世界中がパニックになってしまいました。
不安と恐怖の日々が続き先の見えない状況が続いています。
グローバル経済のシステムが破綻して世界秩序が混乱しています。
病気への恐怖の次は経済の破滅的な影響への恐怖です。
私達の日々の活動は大きく制限され、家の中に閉じ込められています。
私は戦前の生まれで戦時下と戦後の耐乏生活を子供ながらに記憶していますが、その時以来の事態が起きているように思えます。自由と物に溢れた現在の日本にこの様な事態が急激に発生した事に驚きを禁じえません。
いずれこのウィルスに対する抗体が多くの人々に出来て自然消滅するか、対処するワクチンが発明されて事態が終焉すると思いますが、その日が早く来るのを祈るばかりです。
今回の事で現在の様々なシステムの欠陥が浮かびあがってきました。 各々の分野でのシステム変更の課題の解決と多額の財政出動による国家経済の回復の方策等大きな社会改変がその後に続いていると思います。 私達の生活哲学の見直しと行動指針を考える事が必要な時が迫ってくる様に思われます。
21世紀の最大のテーマとなりそうです。
aacaの存在は会員の皆様が活動する為にあります。この様な大きな時代変化に対応した活動がどうあるべきかを考えて再会の時に議論していければと思います。
次にいつ活動再会できるか今の所わかりませんが、是非次の活動のアイデアを練っておいて頂きたいと思います。
オリンピックも一年延期となり、現在は多くのプロジェクトもストップしています。
この間は内容を精査するいいチャンスではないでしょうか。
生活環境とアートと文化の関係を見直して新しいイメージを発信していく事がaacaの使命ではないかと考えています。
厳しい状況の中で、皆様が毎日大変な状況をお過ごしの事と思いますが、見えない敵との戦いはとにかく家にいて、静かにしている事が戦いに勝つという歴史始めての戦争です。
どうぞ皆様も御家族と共に御自愛頂いて次回再会できることを楽しみにしております。